2007.10.6-12.16
平間至 x 田中泯 写真展「場踊り」
展示紹介 / Exhibition Introduction
平間至 x 田中泯 写真展「場踊り」 舞踊家田中泯―東北〈塩竈・鳴子〉の地霊と魂の共振(ともぶれ)、写真家平間至が喝写(かっしゃ)。
概要 / Summary
- タイトル
- 平間至 x 田中泯 写真展「場踊り」
- 会期
- 2007年10月6日(土)~12月16日(日)
- 時間
- 11:30-17:30
- 場所
- birdo space(ビルドスペース)塩釜市港町2-3-11
- 主催
- 財団法人菅野美術館、birdo space(ビルドスペース)、ふれあいエスプ塩竃
- 後援
- 塩竈市・塩竈市教育委員会
- 内容
- 田中泯―塩竈・鳴子に舞う=平間至―〈喝写〉
東北の五月の空に舞踊家田中泯が舞った。
平間至が〈喝写〉。
舞踊家田中泯と写真家平間至の静かで激しいコラボレーションが塩竈・鳴子で行なわれた。
学生時代、平間至が東京中野のプランBで田中泯の踊りをみた20年後、
映画『メゾン・ド・ヒミコ』で二人は出会う。
「好きな人に出会うと塩竈に連れて行きたくなる」と言って平間至は、数々の著名人を塩竈に呼び寄せてきた。
今回平間至は田中泯に呼びかけた。
今回これに田中泯が応えて、居所(いどころ)在所(ありどころ)―塩竈・鳴子での場踊りが実現した。
そして、4日間で、田中泯と平間至は、塩竈を大きく揺るがした。
奥州一ノ宮鹽竈神社では、観光客を巻き込み、闇市では居酒屋のおばちゃんを立ち止まらせた。
毎年、地元塩竈で毎年写真展をおこなっていた平間至だけに、みな親しげに「あー、平間さんだっちゃ。」と撮影に近寄ってくる。
しかし、踊りの息遣いとシャッター音だけが響く田中泯と平間至の二人の静かなセッションを前に、親しげな笑みは消え、見る者は釘付けになる。
鹽竈神社に始まり、闇市、野々島、石浜、御殿場、そして鳴子と場を変えて田中泯の踊りはいよいよ自在に、地霊と交感して自らの魂と共振を深めていった。
平間至のファインダーは田中泯の何を〈喝写〉したのかー。
「身体には、個人を超えた記憶が集積されている」と田中泯は踊りを終えた後に呟いた。
塩竈・鳴子で、写真家平間至に〈喝写〉された記憶は、10月の写真展の場で出会うことになるのだ。