2016.10.9- 16

Akasaki Wednesday Post Office

Akasaki Wednesday Post Office
撮影:森賢一

展示紹介 / Exhibition Introduction

「赤崎水曜日郵便局」は、つなぎ美術館が主催する熊本県津奈木町の廃校になった海の上の赤崎小学校を利用した住民参画型アートプロジェクトとして、映画監督の 遠山昇司とアーティストの五十嵐靖晃の原案をもとに2013年6月に開局しました。自分の水曜日の物語を送ると知らない誰かの水曜日の物語が届く、ちょっと不思議なプロジェクトとして全国で話題となり、2016年1月には101 通の手紙とプロジェクトの概要を掲載した書籍『赤崎水曜日郵便局』(楠本智郎編著/ KADOKAWA)が出版されました。 2016 年3月には2年か月におよぶ活動に幕を閉じましたが、全国から届いた9,000 通を超える水曜日の物語は、つなぎ美術館の収蔵品として大切に保管されています。 本展では、つなぎ美術館で2016 年2 月6 日から4 月17 日まで開催した展覧会「赤崎水曜日郵便局 水曜日の消息」で紹介した手紙の中から200通を選んで展示します。

概要 / Summary

タイトル
「赤崎水曜日郵便局」出版記念巡回展 「赤崎水曜日郵便局 水曜日の消息」
日時
2016年10月9日(日)-16(日)11:30-17:30
月曜定休

トークイベント 10/9(日)13:00-14:00
楠本智郎(つなぎ美術館主幹・学芸員)遠山昇司(映画監督・プロデューサー)
参加無料
場所
ビルドスペース 塩竈市港町2-3-11
主催
つなぎ美術館
協力
ビルド・フルーガス
プロフィール
楠本智郎

つなぎ美術館 主幹・学芸員。
1966 年福岡市生まれ。熊本市在住。鹿児島大学大学院人文科学研究科修士課程修了。大学院在学中から公立博物館の設立準備に携わり、タイ国立大学の常勤講師などを経て2001 年から現職。 社会教育事業としてのアートプロジェクトを 考案し、アーティストと住民が年間を通じて 地域資源を活用しながら表現活動に取り組む「住民参画型アートプロジェクト」を 2008 年 から実施している。2013年にはこれらの活動が評価され、つなぎ美術館が平成25年度地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞。2014年には「住民参画型アートプロジェクト」の一環として実施した「赤崎水曜日郵便局」がコミュニティデザインの観点から2014年度グッドデザイン賞を受賞。近年は地域密着型アートプロジェクトの功罪を踏まえたうえで複数のアートプロジェクトを運営し、都市部から離れた地域におけるアートの可能性を探っている。つなぎ美術館唯一の学芸員。「赤崎水曜日郵便局」プロデュー サー兼管理人。

遠山昇司

1984年熊本生まれ。東京在住。
法政大学国際文化学部卒業。ボストン大学留学。早稲田大学大学院国際情報通信研究科修士課程修了。
2009年、ドキュメンタリー映画『グレーのバリエーション』を劇場公開。2012年、初の長編フィクション映画『NOT LONG, AT NIGHT -夜はながくない- 』が第25回東京国際映画祭<日本映画・ある視点部門>に正式出品され、高い評価を得る。2013年にスタートしたアートプロジェクト『赤崎水曜日郵便局』では、ディレクター・局長を務め、熊本県津奈木町にある海に浮かぶ旧赤崎小学校を再利用した本プロジェクトは全国で話題となる。また同プロジェクトは2014年度グッドデザイン賞を受賞。2016年、長編映画『マジックユートピア』(共同監督:丹修一)が第15回アンカレッジ国際映画祭、第 49回ヒューストン国際映画祭にて審査員特別賞を受賞。短編映画『冬の蝶』(2016年)など、精力的に映画制作を行いながら、舞台作品・エキシビション・アートプロジェクトなどの企画・プロデュースを手がけながら現在に至る。