2012.10.13〜12.9
「3・11とアーティスト:進行形の記録」
展示紹介 / Exhibition Introduction
2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。被災地の内外で市民によるさまざまな支援活動が立ち上がるなか、表現を生業とする一部のアーティストも行動を起こしました。本展では、震災を受けて現れた約30に及ぶアーティストのアクションと表現を、2011年3月から現在へと時間軸をたどる形で振り返ります。 震災を受け、「表現」を通してその状況に向き合う作家がいる一方で、「アーティスト」というアイデンティティをいったん棚上げにし、作品にすることを前提とせず活動を行った作家も多くいました。その行為は「表現」なのか「記録」なのか、クリエイティヴィティある「支援活動」か。あるいは支援活動から発展した「作品」か――。その分かちがたさは、活動の背景にある作家の葛藤、現地の状況やニーズをくんだ展開、そして「災害後のアート」にまつわる各作家の考え方のちがいを示しています。盤石のように思われていた社会システムのもろさをあらわにした災害の圧倒的な衝撃は、現実を反映する同時代のアートにも波及し、これまで以上に大きく「アート」の理念や定義を揺さぶりました。 本展で紹介するアーティストたちは、「災害後」をそれぞれの視点からマクロにそしてミクロに見つめ、さまざまな形で表します。彼/彼女らの活動は、あのとき私たちが抱いた戸惑いやためらい、意志を鏡のように映し出すようです。東日本大震災から1年と7か月、いまだ未完了・進行形のこの時期に、アーティストの活動を私たちがたどることで、「あれから」を見つめ「これから」を考える、そう願いを込めて本展を開催します。(水戸芸術館HPより抜粋
概要 / Summary
- タイトル
- 「3・11とアーティスト:進行形の記録」
- 日時
- 2012年10月13日(土)~ 12月9日(日)9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)
月曜定休
- 場所
- 水戸芸術館 現代美術ギャラリー 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
- 入場料
- 一般800円、前売り・団体(20名以上)600円 中学生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
- 出展作家
- 荒井良二、遠藤一郎、開発好明、加藤翼、北澤潤、小森はるか+瀬尾なつみ、眞田岳彦、高山明(Port B)、タノタイガ、Chim↑Pom、椿昇、照屋勇賢、トーチカ、中島佑太×ビルド・フルーガス、ニシコ、畠山直哉、日比野克彦、藤井光、宮下マキ、村上タカシ(MMIX Lab)、ヤノベケンジ、山川冬樹、wah document
※荒井良二、開発好明、wah document はイベントでの参加となり作品展示はございません。
主催
公益財団法人水戸市芸術振興財団
助成
財団法人自治総合センター、公益財団法人花王芸術・科学財団、 企業メセナ協議会GBFund(東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド)、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団、Stroom Den Haag
協力
アサヒビール株式会社
企画
竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)